┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■■【5】編集部便り ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
“地図は自分で作るもの”
Open Street Map(OSM)をご存知だろうか。英国から始まったオープンなロー ドマップ作り運動だ。市民のボランティアがGPSで記録した道路のデータを自 由にアップロードしたり編集したりして都市のマップを作り上げ、それを著作 権フリーで公開する。2004年の夏にロンドンから始まったこのプロジェク トは、次第にヨーロッパの各都市に広がっていき、現在ではおよそ40の国の 100近い都市で、5000人もの人々がマップ作りに参加している。
(略) たしかに、作成されたマップの精度については保証されない。だが、言い換え れば、精度に不満を覚えた人がそれを修正する自由は保証されている。つまり、 ユーザのニーズに即した精度が確保される仕組みだといえようか。OSMでは、 2008年半ばには英国全土の地図が完成し、さらに欧州全域へとカバーエリ アを広げていく予定だという。 (略)
GPSやWeb技術を利用してグローバルな規模で地図の共同制作を展開するこの OSM、とても興味深いのだが、どういうわけか日本ではまったく注目されてお らず、マップコミュニティも存在しない。理由はいくつかあるだろうが、やは り日本では国土地理院が国土数値情報や数値地図などを無償公開していること から、ユーザがそれほど地図データの入手に困っていないということが大きい のだろう。
だが、このプロジェクトの面白さは地図をめぐる権利問題にとどまらないもの がある。つまり、“地図は自分で作るもの”という文化が、こうした活動を通 じて広がっていくかもしれないということである。情報技術の進歩によって、 地理情報や位置情報の取得、処理、加工、流通が容易になったため、これから は市民が必要な地図を(コミュニティを通じて)自分で作成し、紙や携帯電話 やカーナビなどに入れて利用する時代がくるかもしれないということだ(もち ろん、より専門的な用途に向けた高精度な地図への需要はなくならない)。し かも、地図作成のプロセスにおけるジオコミュニケーションの楽しさは、さら に多くの人々を地図の世界に呼び寄せていく可能性がある。
その意味で、日本にもOSMのコミュニティができないかと思っている。誰か、 始めませんか?
Open Street Map http://wiki.openstreetmap.org/
【編集長 岩見 一太】
2008年 3月 12日 (水) 16:20:27 GMT
はじめまして。田口です。
送信テストがてら、自己紹介メールを送信します。
openstreetmap.org には先週末アカウントを登録したばかりで、 現在のところテスト的に auの携帯を使って地図作成にチャレンジ してみたばかりなのですが、予想以上にはまりそうだったので、 現在「コメットDL/3」という GPS Data Logger を注文中です。
住まいは東京ですが、出身は北海道なので、今度帰省のする際には たくさんデータを採ってこようともくろんでおります。
よろしくお願いします。
皆様と共に、この2年間の振り返りと、今後の想いを共有しましょう
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